こんにちは。YOU太郎です。

私の面白かった体験、勉強になった体験を書いていきます。

YOU太郎の働き方改革~夢と希望と現実とⅡ~

こんにちは、YOU太郎です。

 

前回は「目的」を持つこと、夢や希望があることが大事であるという、「言われなくてもわかってるよ!」的なお話でした。

 

しかし、夢や希望を持つうえで無視できないのが「現実」です。

私が重視しているのはこの「現実」なんです。

 

「夢ばかり見ていないで現実を見ろ!」ということではありません。

「夢(目的)を見ていない人は現実も見ていない」のです。

 

前回、バイクツーリングを例に出しましたが、ここでやっと意味を成します。

f:id:ojaga-rider:20190520145953j:plain

私もツーリングに出かけるときは「自分の現在地である自宅」からスタートします。

だから、何時に目的につくためには自宅を何時に出ればいいかを確認しておきます。

「ナビアプリで所要時間を調べたら○○時間くらいだけど、途中に休憩をとったり給油をしたりの時間があるから・・・プラス1時間以上は見ておいたほうがいいな」などの予測を立てて出発時間を決めます。

 

また、当日現地や道中の天気を一か月前から長期予報で予測を立てておき、できれば日程を二つ以上用意して、必要に応じて変更出来るようにしておきます。

どんなに行きたい場所でも天気が悪かったら感動半減です。

 

そして仕事、せっかくツーリングのためにお休みをとっていても、それまでにやらなければいけないことができていなかったり、ツーリング中に電話が入ったり、最悪呼び出しがかかるようなことがあってはならないです。

もちろん、私が仕事をほっぽらかしてツーリングを楽しんでいたことで、会社や同僚に迷惑をかけてはいけません。

なので、この目的のために、いつまでに何をどこまで終わらせるか?そこまでに完結させておかないといけない仕事は何かを確認し、予定を立てて完結させます。

同時に、そこまでにどうにも完結できない案件や指示は断るか、日程を変更するか、最悪別の担当に投げます。

その代わり、やらなければならないことは前倒しにしても完結させます。

 

これは、目的を達成させるうえで事前に必要になること、やらなければならないことなどの「現実」を直視し、それをこなし、完結させることで「目的」に向かううえでの障害を取り除き、到達するための道順作るということです。

 

結果、私は「目的」である富士山ツーリングを楽しむことも、やるべき仕事もこなすことができます。

 

もし、私がこの目的がなかったとします・・・

「あー連休かー、仕事残してるけど別に予定ないし、最悪出てくればいいや」みたいな考えだったら、まずこのせっかくの連休はグダグダになります。

また、やるべきことも後手後手になって仕事にも悪影響をおよぼし、結果会社や同僚に迷惑をかけます。

 

「現実」だけ見ている人は、実は「現実」すら見えていない。

言い換えると「夢や希望」がない人、目をそらしている人は「現実」も見えていない、もしくは目をそらしているのです。

 

これも当たり前のはなしです。ああ、そうです。

ここで上げた「目的」や「現実」は自分の仕事や日々の作業、休日の予定というごく身近なことをあげました。

が、これは本当に大きなテーマです。

もしこのことを人生にあてはめたらとても大きな差が出てしまうのです。

 

最後になってしまいましたが、私もこの「目的」と「現実」から目をそらしていた人間の一人なのです。

そして、気が付くと貴重な人生の時間やお金や労力を無駄にして、意図しない場所に落ちてしまったという事実があります。

 

次回に続きます。

YOU太郎の働き方改革~夢と希望と現実と~

こんにちは、YOU太郎です。

 

またまたお久しぶりの更新となってしまいましたm(_ _)m

こんなブログを読んでくださって、いつもありがとうございます^ ^

 

夢と希望、これは人間が生まれて人生を歩んでいく中で目的地や道しるべになるものです。

 

仕事の話とは離れますが、わたしはたまにバイクに乗って旅(ツーリング)に行きます。仕事柄一泊から二泊くらいのツーリングがやっとですが、それでも走行距離1000㎞を超える距離を走ります。

 

もちろん、行くためにはいろいろ準備も必要ですが、まずは「ここに行きたい!ここに行ってこんな景色を見たい!こんなことをしたい!」という目的があることが大前提です。

 

最近でいうと、「山頂付近に雪をかぶった富士山を見に行きたい、富士山のふもとの温泉に入りたい、ふもとっぱらと田貫湖本栖湖に行きたい」と思い立って行って来ました。

f:id:ojaga-rider:20190520115715p:plain

ここで私が思うことがあります。

 

一つは、目的(地)があることの大切さです。

 

目的さえあれば車でもバイクでも電車でも自転車でも、行こうと思えばいろんな手段があり、そのどれを使っても行きたいところに行くことができます。

 

さらに目的さえあれば、そこに到達するまでのプロセスや必要な情報が手に入りやすくなります(自分でも無意識に調べようとします)。

 

私はもともとバイクツーリングがしたくてバイクの免許をとり、実際にそれをしています。

でもこれを人にいうと、「ええ?バイクでそんなところまで行ったの?」「よくやるねー」と言われます。

 

確かに距離はありますが、高速道路も整備されていて、スマホのナビアプリもあるので困りません。

 

趣味はそれぞれなので理解されようとは思いませんが、目的さえあれば、手段はいくらでもあるのです。

 

 

二つ目は目的(地)がないことの恐ろしさです。

 

例えば「目的地」がなくても、「1000㎞走ったらどこまで行けるだろう?」を検証するという「目的」があれば、実行することで確実にその結果を得ることは出来るでしょう。

 

まあ、google mapなどを使えばわざわざ検証しなくてもある程度の予測を立てることができるとは思いますが・・・。

 

でも、「目的」もなくダラダラ走っているだけでは、当然何かの結果を得ることはなく、それに費やした時間、ガソリン(お金や労力)が無駄になってしまいます。

また、気が付くと「どうでもいい場所、来たくもなかった所に来てしまっている」ということにもなるのです。

 

私も無駄に時間とお金と労力を使ってしまい、「あれ?俺なにやってたんだろう?」と自己嫌悪に陥ることがあります。

 

おなじ時間と労力を目的を定めて使っていれば、きれいな景色や気持ちのいい温泉を満喫したり、自分でもびっくりするぐらいのいい写真が撮れたり、思いもよらない発見や思い出ができたりしたかもしれません。

 

これは趣味だけでなく、仕事や人生においても同じことが言えます。

「いや、こんな話ネット開けばいろんなところで書かれているし、似たような本だってたくさんあるよ。」

 

その通りです。

だから自分でも書いていることが当たり前すぎて「つまんねー」と思ってしまいますが、現実の生活に置き換えると結構できていないし、実行が難しいと感じるのです。

 

考えている人はまだ良いほうで(自分でいうのもアレですが)、「この人、目標や目的とかあるのかな?」と思ってしまうことが多々あります。

 

今回の話は次回の伏線であり、この前置きがあったほうが良いかと思って書きました。

次回に続きます。

 

 

 

 

 

 

YOU太郎の働き方改革~夢と希望をもって~

こんにちは、YOU太郎です。

 

私の会社もどちらかと言えばブラックです。

でもおそらくこのブログを読んでくださってる方々と同じような感じではないかと思います(違っていたらごめんなさい)。

 

じゃあ、なぜそんな会社で働いているのか?

 

一つは、いままで狭くて小さい視点でしか物事が見えていなかったことや自分がこの会社に必要な人間だと思い込んでいて、ほかの選択肢を全く考えていなかったからです。

ブラックといえど、そんなに悪くないとも思っていました。

 

二つ目は、実は私がこの会社に入ったことで3つの希望がかなったからです。

 

1. スーツを着て仕事をする

私は転職組で前職は制服はあったもののいわゆる作業服でした。

変な話スーツへの憧れがあったような気がします。作業服とスーツでは通用する場所も見た目も圧倒的に違うと思っていました。

 

2. 「長」が付く役職に就く

端的に言えば前職での仕事に対する覚悟が足りなかっただけですが、同僚がどんどん主任になっていくのに私は平社員に甘んじていました。

転職し、今度こそ腰を据えてやってみようと思っていたら、上司の急死によって異例の速さで所長に昇格、急にやるしかない立場に立たされました。

実力が認められたというよりはピンチヒッターですが、もう5年以上所長をやっています。

 

3. 大型二輪免許取得

小学生のころから大型バイクに乗りたいと思っていました。

普通自動車免許は仕事をするうえでほぼ必須項目ですが、二輪車のそれはバイク便くらいです。

自動車免許取得の面倒くささを知っていたこともありますが、「仕事してるとバイクの免許なんて取る時間ないよ」とあきらめていました。

でも、今の仕事をしながら、たまに休日出勤や深夜残業もしながらなんとか大型免許まで取って、バイクも買っちゃいました。

 

運もあったと思います。でも、仕事もプライベートも何かと私の希望の実現をすることができたのです。

この点は今の会社にいて良かったと思えることです。

 

でも、それは自分の中にかすかにでも「夢と希望」があったからということが大きいと思っています。

思いは実現する。強く思えばより早く実現するのではないかと思います。

 

笑い話みたいになってしまいますが、所長をしていて休日出勤や深夜残業で疲れていた時、よく同僚に「しばらく入院したい」と冗談まじりに話していたら本当に入院する羽目になったという事実があります。

 

どんなにつらい状況でも「夢や希望」を持っていればそこにたどり着けるし、「暗いマイナスの思考や発言」をしているとこれもその通りになってしまうのです。

 

私、ショーシャンクの空にという映画が大好きです。

この主人公は「浮気している妻とその相手を銃で撃ってやりたい」と思っていたら、撃っていないのに本当に殺人犯として収監されてしまいました。

でもそのなかで自分の人生を見直し、看守からの暴力にも耐え「海辺の景色のきれいな場所でホテルを経営する」という夢をかなえるのでした。

f:id:ojaga-rider:20190428025532j:plain

まあ、私の場合はその入院が現実化してしまったことによって、狭くて小さな視野や思考から解放され、つぎに求めるべき「夢や希望」に向かうための良いきっかけになったと解釈しています。

 

なのでいきなり再び別の営業所の所長に任命されたときは

「いやいやいやいや、これからYOU太郎の新しい物語がはじまるんじゃなかったの?また所長せんといかんの?」

と心の中で嘆きました。

 

映画の主人公も釈放のチャンスを刑務所の所長に揉み消され、それでも夢を捨てなかったので、わたしも夢を信じて一歩ずつ進んでいこうと思っています。

 

次回に続きます。

 

YOU太郎の働き方改革~働き方だけ改革2~

こんにちは、YOU太郎です。

 

前回は「働き方改革関連法」のお話をしました。

残念ながらわたしの会社も「働き方改革」についていけておりません。

特に有給休暇を含む休日消化に関しては全然ダメで、どちらかというとブラックです。

 

今の日本の経営スタイルは「薄利多売」です。

Aスーパーは500㎖の水が120円(原価に対して粗利益をしっかり設定している)

Bショッピングセンターは500㎖の水が50円(ほとんど利益はないが客寄せ効果はある)

 

おそらくこの2つのお店が隣接している、もしくは自宅からの距離が同じであればBショッピングセンターに行くでしょう。

Bショッピングセンターはこの水のほかにも安い商品がずらりと並んでいます。

 

我々消費者は安いものを求めて利益率の低いものを買います。

売店は顧客の確保のため、利益にならないものをたくさん売るために働きます。

たくさん働いても取れる利益が小さいのでもっと頑張って働かないと給料が出ません

 

薄利多売でものを売るということは、薄利多売で労働力を売ることと同じです。

ものはたくさん作って売れば利益率が小さくてもある程度稼げるかもしれません。

でもそのためにたくさん働こうとしても、1日は24時間より多くは増やすことができません。

自分の時間を薄利多売しても限界があるのです。

 

結果労働者は働いた量に見合わない賃金をもらい、そして限界以上に増やすことができず、その辻褄を合わせるために安い商品やサービスをもとめて、利益率の低いものを買い求めます。

 

いわゆるデフレスパイラル

 

現政権はこのデフレスパイラルからの脱却を歌っていますが、現在の施策と言えば「大手携帯キャリアに対する通信料金の値下げ圧力」や「電力自由化」など実際はいろいろ値下げしています。

 

そして可処分所得を増やすと見せかけて消費税増税によって増えた分をしっかり持っていきます。

デフレスパイラルターボチャージャーが付きそうに思えるのは私だけでしょうか?

 

電力自由化」はそもそも、電気事業の間口を広げることでいわばイノベーションを生み出すことが目的だったようですが、結局「割引や値下げ」が目立っています。

いろんなサービスと連動して新たな価値を生み出すのは良いことですが、それによって電気の検針員を仕事にしている人は生活のすべを失います・・・。

 

なんだか重たい話になってしましました。

でも、自分の目の前の仕事しか見えずに働いていた時とは視点が変わっております。

今までと同じことをひたすら頑張っていても新しい価値は絶対に生まれないし、自分の時間の価値も下がる一方です。

 

働き方だけの改革で、本当に働き方が改革できるんでしょうか?

 

大事なのは自分の時間、ゆっくり休む時間、リラックスして楽しむ時間、家族や友人や恋人との時間をとるなど、まずは自分の時間の価値を高めていかなければいけないと思っています。

 

「みんな安いものを買わずに適正な価格のものを買おう!!」とか、「日本の会社はもっと生産性と利益率の高い仕事をして従業員にたくさん賃金を払おう!!」って叫んで世の中が変わるわけじゃありません。

 

それよりも自分の時間を1分1秒でも価値のあることに使う。このことが新しい価値の大事な一歩だと思います。

f:id:ojaga-rider:20190427023100j:plain

 

次回に続きます。

 

 

 

YOU太郎の働き方改革〜働き方だけ改革〜

こんにちは、YOU太郎です。

 

現在働き方改革の関連法が順次施行されています。

2019年4月1日、まさに今月から長時間労働の上限規制、年次有給休暇の義務化がスタート。違反した企業には厳罰が課されることになりました。

 

背景としてはいろいろ建前があるようで、

デフレの脱却、労働力不足な解消、少子高齢化対策、生産性の向上などなどです。

 

ただ、私的には2013年、今から6年前に国連から日本の労働環境の劣悪さを指摘されたことが始まりだと思っています。

 

内容としては、

・日本の多くの労働者は長時間労働に従事している。

・過労死や精神的なハラスメントによる自殺が職場で発生し続けている。

といった内容の是正勧告がなされました。

 

まるでどこかの軍事独裁国家ですよね?先進国として民族的なレベルが疑われるほどの内容です。

もちろんこれだけでなく、サービス残業やサービス休日出勤などの無賃労働など大手中小企業に関わらず、日本の多くの会社はグレーやブラック企業です。

f:id:ojaga-rider:20190424190024p:plain

日本は天然資源に乏しい国ということもありますが、先進国中で一番生産性が悪いことが数字でも表されています。

アメリカやドイツなどと比べて3分の2程度の生産性と言われていて、単純にアメリカ・ドイツなら10人で1,500,000円分の仕事ができるのにくらべて日本だと1,000,000円分の仕事にしかならないという計算です。

 

じゃあ、どうするか?

人員を15人に増やして1,500,000円分の仕事をする・・・・人件費がかかる。

人員はおなじで、アメリカ・ドイツよりも1.5倍の時間を働かせる・・・・残業代が発生するのでこれも人件費がかかる。

 

じゃあ、どうするか?

人員は増やさず長時間労働させて、残業代を払わない。

パワハラややる気搾取でとことん働かせて、賃金は削れるだけ削れば表面上は生産性を維持できる。

極端な表現をするとこうなります。そしてこれは事実であり現実です。

 

以前インターネットで「働き方改革」や「有給休暇取得義務化」を検索しているとこんな記事がありました。

 

以下、とある会社経営者の切実な本心です(ニュアンスは同じですが文章そのままではありません)

 

私は「有給休暇取得義務化」に反対です

社員が休んで売り上げが落ち会社の収益が減った場合、そのツケを誰が払うのか?

社員への給料は社員が稼いだ会社の収益から支払われている。

経営の破綻にならないように社員に給料を払おうとすれば、収益が減った分給料も減らすことになる。

結局社員が休んだ分、社員に給与面で負担がかかることになる。

「有給休暇」なんて時代錯誤な幻想は無くすべきだ・・・。

 

実際問題として、長い間個々の社員の自己犠牲によって支えられてきた競争力も生産力も失った企業が数多く存在しています。

現在労働法に明文化されている法律を遵守しこの改革関連法も遵守した場合、どれだけの企業が残ることができるのか疑問です。

 

また、我々労働者もズルズルと悪しき労働環境に甘んじ、依存してきたことも事実です。

 労働者は給料も休みもたくさんもらいたい、でもそれで会社が傾いたら明日からの仕事や生活に困るのです。

 

昭和や平成のバブル期に大量発生した企業が、不況時代を生き残るために出来上がったのが現在の働き方だと私は解釈しています。

私の仕事も含めですが、淘汰されるかどうかの企業や業界で身を削って頑張っても明るい未来なんて来ません。

 

なぜなら競争力も生産力もないからこそ身を削ってでもやらないといけないわけで、たとえこの先景気が上向いてもそんな時代に淘汰されるような商品・サービスは時代遅れ:今で言うオワコンだと思います。

 

次回に続きます。

 

 

YOU太郎の働き方改革〜成果と表彰とまぐれと〜

こんにちは、YOU太郎です。

 

前回はコンサルタントのことをグチグチと書きました・・・。

 

もちろんコンサルティング会社は自社の利益追求だけを行っている訳ではありません。

なぜなら、「日並研究所のやり方で売り上げが伸びた」という実績が欲しいからです。

なのでコンサルタントは担当している会社の業績をなんとか上げようと行動するのです。

 

「日並研究所」が提唱する営業手法は独自で開発したものももちろんありますが、いろいろな企業を支援する上でその会社が実際に成果を上げてきた手法を他の会社でも再現できるようにアレンジしたものを「ノウハウ商品」として提供しているのです。

 

そして同時に実際の会社支援をしながらそのノウハウの「トライアンドエラーをおこない、さらに分析やデータ収集を行っています。

なので、「試してみる価値のありそうな物事」の提供を通して正解を探し、それによって成果が生まれたら自社の実績として他社にも売り込むということです。

 

これがこの「日並研究所」の生産システムであり、「双方利益のように見える」ところがよくできているなあと感心します。

 

日並研究所では支援先の会社を集めて、実績が大きく向上した企業やその営業所、大きな成果を上げた企業やその営業所を表彰するイベントを行っていました。

表彰されることによって「日並研究所と仕事をして良かった」という実感の植付けと、「日並研究所の手法で実際に成果を上げた証明」を多くの会員企業の前で行うのです。

これもうまいと思いました。

 

私も北町営業所時代に一度表彰されたことがありました。

それはコンサルタントから提供された使いにくいノウハウを鵜呑みにしなかったことが功を奏したことと、たまたま需要が多かったことの外的要因の影響でもありますが、実績が大幅に伸びたことが評価されました。

原因はともかく実績が伸びたことは喜ばしく、私や部下のがんばりが報われ評価されたことは誇りに思います。

f:id:ojaga-rider:20190424132546p:plain

美山営業所に着任後もこのコンサルティングは続きました。

当時のメインは「所長は現場での顧客対応をせず、営業目標の進捗管理と何をすべきかの行動決定をして現場に落とす」でした・・・。

 

私の使命は実績を上げることです。美山営業所を朝の営業準備や朝礼から作り直し、錆び付いてしまった「営業力のエンジン」を力ずくで回さないといけません。

 

実際に現場に入って部下と同じ目線でやり方を見せながら、売り上げを急上昇させて営業所全体の仕事への意識レベルを安定させる。

この土台作りがないとそもそもなにも始められません。

 

美山営業所の所員も日並研究所のノウハウの浸透性の悪さや使い勝手の悪さを知っていますから、今さらコンサルタントの言うことを聞いてられません。

 

・朝の掃除はみんなでやる。

・朝礼は決まった内容を毎日ちゃんとやる。

・営業中は全員でその日の営業目標を追って、進捗を共有し鼓舞する。

・使用している書式やツールを使いやすいものに新しく作り直し、営業所を整理し余計なものはすべて捨てる。

・営業が終わったら軽くコミュニケーションをとりながら何気に振り返りをさせる。

・終業作業や片付けが済んだら速攻で帰宅させ、休みの日は一切部下と関わらない。

 

以上の取り組みでなんとか美山営業所の前半期のおよそ倍の実績を出すことができました。

この時にコンサルタントから「なぜここまで実績を伸ばせたのですか?」との質問を受けましたが「データ収集も原因の追究もできていないので分からないです。ビギナーズラック(まぐれ)ですかね?」とだけ答えました。

 

半分皮肉ってやったのもありますが、その時の私はやはり諸行無常」「色即是空を考え方や行動言動の根幹にしていました。

だから自分の行動がたまたまはまっただけで、これがずっと通用するとは思っていませんでした。

 

一度自分の席を失った経験から慢心も奢りもなく、あまり不安にもならない。

人生のヒントはどこに落ちているか分からないもんですね。

 

次回につづきます。

 

 

YOU太郎の働き方改革~コンサルティング会社の登場2~

こんにちは、YOU太郎です。

 

コンサルティング会社「日並研究所(仮名)」の続きです。

f:id:ojaga-rider:20190423030345j:plain

コンサルティングのありがた迷惑なお話です。

いろんな職種に共通することですが、仕事を効率的に進めるためには独自のツールが必要になります。

 

製造業でいけば製造のための特別なマシン。

同じ製造業でも手作りの場合は金型や型枠、冶具などのツール。

大工さんなら自分で使いやすく手を加えた大工道具。

情報量が乏しくてこれ以上思い浮かばないですが、皆さんも仕事をするうえで自分たちが使いやすく作った独自のツールがあるはずです。

 

私のような販売やサービスの提供の場合でも、「顧客のニーズや現在の契約内容を素早く的確にまとめて、商談をすすめやすくする提案シート」「トラブルや不具合が起こった時に迅速に対応するため、顧客に最低限確認すべきヒアリング項目をまとめたシート」など、顧客・事業所スタッフ双方の現場のニーズから生まれた独自ツールがあります。

 

この日並研究所のコンサルタントツールが大好きです。

属人的な力に頼らず、誰もがほぼ同じレベルのサービスを提供し、ほぼ同じレベルの実績を上げる。

そのノウハウは日並研究所がいろんな成功事例をもとに作り上げたツールに込められているので、これを使うだけでみんなが即戦力になれる。

 

いわばこれが「日並研究所」の売りなのです。

商品力やサービス品質ではなく、現場スタッフの小手先の手段で実績を上げるためのノウハウやツールこそがこのコンサルティング会社の商品なのです(言葉は悪いですが)。

 

ただ、このコンサルタントのイケてないところは、そのノウハウや成功事例を無理やり紙ベースに落とし込んでいることです。

要点はまとめているつもりだと思うのですが、やれヒアリングシート、やれ提案シート、やれ確認シート、やれチェックシート、やれ管理シート、やれ接客フローシートやたらツールの数が増えていくのです。

 

ツール(シート)というものはA4用紙一枚に分かりやすく収めることが重要で、それ以上の情報量になると顧客もスタッフもとたんに使いにくくなり、ツールの意味をなくすのです。

 

例えば、街頭アンケートで簡単なアンケート1枚と、5・6枚束になったアンケートでは、アンケートを取るほうもアンケートに答えるほうもどちらがハードルが低く、より答えてもらいやすいか子供でも分かります。他に必要な情報があればそこから話を広げれば良いだけです。

 

ただそのコンサルタント「論理的」に「多くのデータや数値」に基づいた正論をならべて、この使いにくいツールの有用性と必要性を説くのです。

 

そしてそれを満足そうに見つめながら、「君らは感覚で行動したり、発言したりしてるだけだ。日並研究所さんはデータや数字に基づいてこう言われてるんだからちゃんと実行しなさい」という常務・・・。

 

有名な言葉ですが、「事件は会議室で起こってるんじゃない、現場で起こっているんだ!」って感じです。

 

また、「感覚」で考えたり行動したりせず、「データや数字」に基づいてそれを行えと言われても、現場のほとんどは「感覚」で動いています。

その感覚を可視可能、制御可能、合理化可能にするものが本来のツールであり、「感覚」を否定したそばからそのツールは使えなくなります。

 

また、以下の問答がよくありました。

日並:「なぜここの実績が伸びていなんですか?」

YOU太郎:「あ、ここに関しては主権者ではないとのことで、すぐに契約まですすめないことがあるんです。」

日並:「そうですか、主権者じゃないからと言われるのは全体の何パーセントの方ですか?」

YOU太郎:「は?そんな統計はとっていません。」

日並:「統計もとっていないのになぜそんなことが言えるんですか?」

YOU太郎:「??????」

日並:「じゃあ統計のシートを作るので明日から毎日統計をとってください」

YOU太郎・・・またシート増やすの???そんなに増やしてまともに使うわけないじゃん。

 

このコンサルタント、実績の伸び悩みを解決するためのノウハウやツールを提供するのではなく、わざわざ余計な仕事を増やすために月一日使って会議してんのか?

 

それに、「データと数字で話をしろ」というなら、あなたがその統計をとっておいて、「いやYOU太郎さん、そんなお客さんは全体の20%しかいませんでしたよ?原因はそこではなく、スタッフの行動の問題ではないですか?」とまで言ってくれれば、私はぐうの音もなく従うでしょう。

 

コンサルタントは数字のプロじゃなくてはいけないのは分かります。

でも私のうがった見方で解釈すると、このコンサルタント理論武装をしてコンサルティングする会社の幹部よりも優位に立つことで自社の必要性を印象付け、仕事のための仕事を増やすことで多くのノウハウやツールを売りつけているようにしか思えないです。

 

もちろんその中に有用なものがないわけではないですが、多すぎると使えないのです。

結果、「現場に則したツールやノウハウを利用して実績を伸ばす」のではなく、無理やり押し付けられたツールをとりあえず使うことが仕事になって、負荷だけ増えて実績は伸びないという実に残念な結末になってしまったのです。

 

「データや数字」に基づいて考え、行動しない者はプロではないと言われるが、コンサルティングと言いながら会社やスタッフの特性をつかもうともせず、押しつけ仕事だけで結果に導けない者もプロではないです。

 

次回に続きます。