こんにちは。YOU太郎です。

私の面白かった体験、勉強になった体験を書いていきます。

YOU太郎の入院体験記〜病気と入院と心の変化〜

こんにちは、YOU太郎です。

 

いつも読んでいただいてありがとうございます。

 

ここまでIgA腎症やC型肝炎のことや扁桃腺手術や入院が必要になったことを時間的な流れに沿って書いてきました。

 

今回は少しソフト面(精神面)についても触れようと思います。

 

「私の場合はこんな感じの心境だった」ということを極力客観的にご紹介したいと思います。

 

私も、これを読んでくれているあなたも、腎臓や肝臓だけでなくがあります。

だから、検査や治療の様子同様に心の様子も参考になればと思います。

 

実際病気になって手術や一ヶ月を超えるような入院が必要になると、

体のこともさることながら、仕事や生活のことなども当然影響するわけで、決して心の中は平常というわけではありません。

 

当時、私は会社でとある部署の管理職を任されておりました。

中間管理職ではありますが、営業方針から営業成績から人員管理など、かなり本気でやっていました。

 

私は、「自分がいないと会社が回らない。予算も達成できない。今抜けるわけにはいかない。」と強く思っていました。

 

きっと誰しもそう思ってしまうし、そう思っていたいのです。。。

 

実際、それまでの方針も成績も社内で一応の評価はされており、仕事もプライベートも楽しかったので、なんと言われても入院する気なんてありませんでした。

 

入院なんてとんでもない。。。特に今は大事な時だ、絶対に嫌だ。。。

 

ただ、どんなことにも「終わり」はやって来ます。

勢いよく回っているコマも、やがて回転力が小さくなって、傾いて止まってしまいます。

 

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私も、今回の腎生検の前後と時期を同じくして、少しずつ調子が狂い始めました。

部下も思うように動かず、成績も振るわず、社内での風当たりも少々強くなりはじめました。

 

検査入院から復帰して直後、一つのプロジェクトと一つのイベントの責任者として、退院早々新幹線に乗り込んで打ち合わせに走りました。

 

仕事は不調、でも新たな仕事が増えていく、なんとか頑張らないと。。。

でも、こんな時は何をやっても悪くなる一方。。。

思うようにいかないと、部下や他人のせいにし始めます。

「なんでみんなこんなに無能なんだ??役立たずばかりだ・・・。」

 

だいたいこういう時って、実は自分が無能で、自分が役立たずになってしまっているのです。。。

そして自分でもそれに気づき始めました。。。

 

これって結構メンタル的にきついです。でも、そう考えてみると、いろんなつじつまが合うのです。

 

馬鹿正直と言われても仕方ないですが、この役職を与えられた時に決めたことがありました。

「精一杯やろう。精一杯やって、もし自分にリーダーとしての力がないと判断したら潔く降りて能力のある人と喜んで交代しよう。だから悔いが残らないように頑張ろう」と思っていました。

 

できない人間がいつまでも肩書きにしがみついているのはただ迷惑なだけです。。。

自分が部下であってもそんな上司は嫌です。

 

いつかは私の役目も終わるときが来るのです。しかも、このタイミングで「lgA腎症」の再発・・・。

ちょうど良いといえば、本当にちょうど良いタイミングです。

 

そして、「頑張って仕事をしてきた」とは言っても、それで得られた結果が「入院」であったり、「仕事の不振」です。

どんなに苦労をして頑張っても、悪い結果を招いたのであれば、それは間違ったことをしていただけのはなしです。 

勝手に苦労してさらなる苦労を生むのは、ただただ自分が不幸で愚かなだけです。 

 

ここで、リセットしよう。

この機会に自分やこれからのことを見つめ直そう。。。

 

もちろん、会社としても不振とはいえ責任者(リーダー)が6週間も休むのですから穏やかじゃありません。

休職扱いにしてもらえましたが、当然降格の可能性も示唆されました。

私も「それは理解しています。」とはっきり答えました。

 

いまの立場を失うだろうけど、悪くしたら仕事を失うかもしれないけど(やりづらくなって)もともと爺さんになるまでできるもんじゃないし、そのつもりもない。。。

不祥事やとんでもないミスをしたわけでもないし、

いつかは今の立場を部下に譲り、今の仕事も終える時が来るのだから、終わり方としては残念ではあるけど悪くはないか。。。

 

なにより、出番が終わった役者はさっさと舞台袖に引っ込んだほうが格好がいい。

いつまでも舞台上に居座るのは無粋でマヌケで邪魔でしかない。。。

 

もちろん心底納得できた訳じゃありません。

仕方ないと分かっていても、自分の役目が終わったことを受け入れるかどうかのはなしですから。。。

でも、そう思うようにすると、不思議と入院治療に前向きになれました。

 

自分がいなくなった時、他がどう動くか?自分がいなくなることで何かが変わるか?

これにも興味がありました。

正直、「もう知らん!休んでやれ!少しは有り難みがわかるやろ!」って気持ちもあったんですけどね。。。

 

体と自分の人生を治療しよう。。。神のお告げだと思って。。。

こうして、嫌で怖くて仕方ない扁桃腺手術と、苦い思い出の残る腎炎の治療に向かうのでした。 

 

次回に続きます。。。