YOU太郎の働き方改革~復帰と移動命令。そして~
こんにちは。YOU太郎です。
かくして職場に復帰しました。
退院後もしばらくは免疫抑制剤(プレドニン)を処方されています。
※プレドニンについては「YOU太郎の入院体験記」をお読みください。
読んで字のごとく体の免疫を抑える薬なので風邪や感染症にかかりやすくなります。
よってしばらくの間はマスクを着用しておく必要があります。
もちろんお医者さんから退院と職場復帰のOKを出されているのでそんな危険な状態ではないですが、マスクをしての仕事復帰で気がめいりました。
私が入院中に二人の新人が入社しており、どうしていいやら戸惑っている様子。こちらから「初めましてYOU太郎と申します。よろしくお願いします。」と挨拶しました。
新人にとっては今の次長の福田(仮名)が所長であり、私は職場復帰してきた知らないオッサンです。
なので、職場復帰してきた知らないオッサンとして挨拶をしました。
常務取締役からも「君が留守の間に福田が営業所長として北町営業所を守ってきた、だから君が復帰してきたからといって『はい、ご苦労さん』とはいかない。」
※役職を一応「営業所長」と表現しておきます
それはそうです。今の現場は「福田を中心に所長である私が抜けた穴をみんなで埋めてきた」という難所を乗り切った絆のようなものができていました。
こうなると私は蚊帳の外です。所長面したところで誰もついてこないし、「この病人何言ってんの?」くらいしか思われないでしょう。
悲しいくらいに予想通りの展開です。
まあ、入院するときに「降格」は覚悟していたし、これで良いんだ・・・。
現場のスタッフにも「今の所長は福田くんです。新旧所長がいてめんどくさいけど、私のことは新人と思ってください。これまで通り福田くんに従ってください。」と伝えました。
これで私の立場はきれいになくなりました。
私が次長として福田を支えようと思っていました。
とはいえ、次長の辞令をもらったわけではなく宙ぶらりん。
なのに所長をしていたということで、権限もないのに所長の仕事をあてがわれる羽目に・・・。
福田も私に遠慮しているのか頼っているのか何なのか、職場の雰囲気がだんだん悪くなり、次第に営業成績にも影響し始めていました。
所長の権限は外されても営業会議には何故か所長として福田と一緒に出席することに。
意見や対策をもとめられますが、私と福田の方向性や現状把握がずれている・・・。
なんのためにこの場に私がいるのか・・・。
やりにくい。やっぱり戻ってくるべきじゃなかった。
休職は期間を定めて申請を出します。
休職といえば「お休み」みたいに聞こえますが、意味合いとしては「解雇の猶予」です。
「就業困難な状況で、本来なら退職するところを就業可能な状態になるまで猶予をもらう」ことが休職です。
よって、申請した期間内に職場に復帰しない場合はそのまま解雇されます。
でも、通院中の病人にどんな仕事があるんだよ?
そんな時でした。
仕事中に常務から電話があり、「美山営業所に2か月だけ行ってくれないか?君の力で美山営業所の業績を助けてほしい。」
美山営業所・・・商圏人口の少ない小さな営業所で、人員不足が常態化しているところでした。
どちらかと言えば営業力のない営業所で体の良い左遷だと思いましたが、当時の私にとっては救いの移動でした。
「はい!行きます。」
もちろん、美山営業所には所長もナンバー2もいます。
もう平でもなんでも良い、もうこんな環境耐えられない。
それに美山営業所の所長は私の先輩だ。先輩の下なら働きやすい・・・。
「でも、2か月だけですか?それじゃ業績を助けようにも期間が短いのでは・・・。」
もうずっと美山営業所で一兵卒として気楽に働きたい、もちろん成績には貢献したいし、それだけに集中したい。
そうしながら今度こそ今後のことを落ち着いて考えるんだ。
そう思っていました。
でも何故か「2か月」の期限付きでの移動命令でした。あぶれた私をどこで使うのが一番良いか試したいのかな・・・。
まあ、今とは違う環境に身を置けるならそれで良いや。
こうして私は美山営業所への移動を快諾し、その週に開かれた営業会議に出席。
美山営業所の所長の隣に座りました。
そしてその場で辞令を正式に言い渡されました。
「YOU太郎くん、来月1日をもって美山営業所の所長に就いてくれ」
・・・・・・・・・・・・。
「へ⁉⁉⁉⁉⁉」
「いや・・・聞いてたのと・・・違うんですけど・・・えええ???」
次回に続きます。